プッシュ屋稼業 競馬残日録

〜修行編〜 世の中にヘンテコな稼ぎ方は数あれど……

04キャラ 取り扱い上の注意

04キャラの使い方は全然難しくないが、コツとして覚えておいた方がいい事項がいくつかある。以下に記しておく。

 

1 その日のキャラの傾向はその日のレースを見てつかむ

自分が午後のレースしか買わないのは、レースをよく見て、その日に出やすいキャラの数字をあらかじめ知りたいからだ。慌てなくても最終レースまで組まれているのだから、午後の1、2レースもまだ見て、なるべく後のレースをしっかり狙う。後出しジャンケンで勝てばよい。土曜日は一日中観察して、日曜に買ってもよい。

例えばローカルの福島競馬においては、普通なら2から後のキャラを狙いたいが、最近は開催の後半まで馬場がよい状態が続くので、なかなか2、3、4型の激走がはまらない(きてもやっと3着とか)。時計が早いと0、1型がいつまでも強いからだ。

あくまでもその日の福島のレースを見て、その傾向に素直にしたがった方がいい。せっかくこちらに訴えかけてくれるのだから、理論は柔軟に使うべきだ。

 

2 同じキャラの馬が固まって好走するとは限らない

キャラがはまったとしても、同じキャラの馬ばかりで上位独占、なんてことは滅多にない。上位3頭のうち、2頭くらいスイスイ入ることはあるが、だいたいそんなにうまくはいかない。だから同じキャラの馬をボックスで買うなど、元手がかかる賭け方は絶対にやめるべきだ。

 

3 04キャラの本当のすごさは着順の予想が可能な点

この理論を最大に活かす方法、それは「着順を予想する」ために使うことだ。狙い馬の着順が分かると、複勝だけでなく単勝も狙えるし、自分は買わないが連単馬券の検討にも役立つ。

「ローカルで3、4型を狙え」というのは、0、1型よりも着順が上になる可能性が高いから。ローカルでキャラがはまると、1着、2着、3着馬のキャラは、4型、2型、1型のようになることが多い。だから3、4型を狙うのだ。着順が上であれば複勝の配当も高く、複勝買いの自分たちにとっても十分メリットになる。良くて3着と分かっていながら複勝を買うのは、やはり少し勇気のいること。できることなら勝つ馬の複勝を買いたいのが人の性でもある。

 

4 所変わればキャラ変わる

これはぜひ誤解のないようにもう一度確認していただきたいが、鳥羽特別で「★」型だったヤサカシャイニーが、もし同じ日に中山の1000万下で走れば、当然「★」型馬ではなくなる。中山は右回りの競馬場だからだ。

これが「04キャラ」のキモといえる。同じ馬でも時と場所によりキャラは変化し、2型の馬でも初めての競馬場に遠征すれば、そこでは0型になる。そして不思議なことにパフォーマンスも変化する。能力指数予想だと、前回の指数に上積みできるかは、今回走ってみないとわからないので、低い数値からジャンプアップする穴馬を拾いにくい。04キャラは走る前にキャラが変化する。「激変の可能性」がすぐに感じられるので、馬券に直結する。

 

5 04キャラは芝レースで使え

04キャラは、ダート戦が全然ダメではないが、元より芝のレースの分析に長けている。というのは、ダート戦の施行条件が競馬場によっては2つないし3つと少ないからだ。

中山は1200、1800、2400だけだし、ローカルへ行くと1000と1700のみの競馬場もある。すると距離適性が2型の馬が多くなる。これを承知であれば、お使いいただいてかまわない。成績の方は自分も統計を取ったことがないが……。

 

04キャラについては一通り使えるところまで説明したので、次回からは、なぜこんな理論を見つけるに至ったか、その過程について話したい。