プッシュ屋稼業 競馬残日録

〜修行編〜 世の中にヘンテコな稼ぎ方は数あれど……

馬は0から4までのキャラを持つ(5)

鳥羽特別は、どんな条件のレースだったかというと、

中京競馬場

12月

1000万下

牝馬限定

良馬場 で行われた。

 

これをキャラ分類しやすいように翻訳すると、

ローカル競馬場

冬競馬

1000万下

限定戦

馬場がよい と読めるので、キャラの傾向を5つの数字で表すと、

 

2、3、4

3、4

2

3、4

0、1

くらいだ。

ここでワンポイント。

レース条件の中には無条件で最適キャラが決まるものがある

 

鳥羽特別には、キャラ分けに使ったレース条件が5つあった。もう一度挙げると、ローカル、冬、1000万下、牝馬限定、良馬場、だ。

このうち「牝馬限定」は、狙うべき馬の最適キャラが即決する。

ズバリ「3、4」型だ。

 

このようにキャラ分類では、他のどんな条件より優先して考えなければならない「競馬の施行条件」がいくつかある。全部挙げておこう。

 

「牝馬限定= 3、4」

「重・不良馬場= 3、4」

「秋競馬= 0、1」

「冬競馬= 3、4」

「G1レース= 0、1」

 

しかもこの中でもさらに優先されるべき条件を上位に挙げた。つまり全てにおいて一番優先されるのは牝馬限定で、続いて重・不良馬場……と順番づけている。

だから「重馬場のG1レース」では、「3、4」と「0、1」が重なるが、重馬場がより優先されるので狙いのキャラは「3、4」ということになる。「牝馬限定のG1レース」も同様だ。「冬のG1レース」有馬記念も実は人気薄の「3型」以降が勝負馬券になる。

 

秋競馬というのは、9月の中山・阪神開催、10月の東京・京都開催をいう。11月の開催は、やや「2型」以降にシフトする。

冬競馬というのは、12、1月の中山・阪神・京都開催、2月の東京・京都開催をいう。しかし3月の開催は、ガラッと高レベルにシフトする。競馬場に関しては、年間を通じてこのようなキャラの波があると覚えておこう。

 

 

鳥羽特別は牝馬限定戦なので、狙うなら「3、4型」の馬ということになる。新装後の中京芝がタフな時計のかかるコースになったことも、「3、4型」の出番を後押ししている。

3または4を含むキャラの馬は、18頭中8頭しかいない(もう1頭ポケットマネーで買ったボンジュールココロは0型→キャラが合わない)。さらにその8頭のうち、★型に分類される馬が3頭いる。★はまず買ってみたい。★馬には、キャラが3つ含まれるので様々な条件に適応できるのだろう。しかも3又は4型が必ず含まれるので、とくにこの冬の時期は大きく狙ってみたいのだ。

そのうちの1頭、13番のカフヴァールは却下。残念ながらすでに穴人気しており、配当の妙味がなかった。馬券を複勝で買う以上、最低5倍くらいの配当になるよう狙いを付けたい。的中しても150円では依頼人の役に立たない。

狙いは2頭に絞られた。人気もないので2頭とも買う手もあるが、もう一つ買いの決め手になったのが、ヤサカ陣営の「ハミ」を替えたというコメントだ。馬を操縦する上で、口にくわえさせる馬具を「ハミ」というが、これを替えるとブリンカーやチークどころではない激変を見せる馬がいる。ハミ替えは昔から絶対の買い材料だ。

もともとこのクラスをすんなり勝っている(しかも昨年のこの時期!)実力馬で、今回馬具を工夫してきたとなれば、誰かのセリフではないが「ここで買わずして……」というヤツだ。

 

毎回こんなにうまくいく訳ではないが、もう1頭の★馬、10番人気だったシンジュボシも差のない5着に来ている。やはり★馬は侮れない。

 

次回は、キャラを使った馬券のポイントをもう少し詳しくまとめながら、なぜこのような視点から馬券を考えるようになったか、お話ししてみたい。